ステレオタイプ

ステレオタイプとは

ステレオタイプとは、ある人物や集団が持つ特徴、行動、技能、資質などを誇張して一般化したもので、そうであると信じられていることです。

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ステレオタイプの具体例

例えば、年配の女性に会ったとき、編み物が好きだとか、おばあちゃんだとか、ある特徴を持っていると思い込むかもしれません。

しかし、このような思い込みはステレオタイプであり、正しいという保証はありません。

もしかしたら、その女性には孫がいないかもしれないし、ダンスを好んでいるかもしれない。

ステレオタイプは大衆文化に非常によく見られるもので、文学にも見られます。

そのほとんどは、作家側の情報不足や認識不足によるものですが、喜劇的効果を得るためでもあります。

ステレオタイプのメリット

状況や人物を常に再評価し、再解釈する必要がなくなります。

複雑さを軽減し、不安を回避する機能を果たしています。

「こういう人はこういう態度を取ったほうがいい」
「こういう場合はこういう風に対処したほうがいい」
などと、一律に考えることで自分自身の行動に対する安心感を生み出します。

ステレオタイプと偏見・差別との違い

「偏見」は一般に個人の内面的な態度を指し、「差別」は偏見に起因する外面的な行動を指します。

ステレオタイプ脅威

「ステレオタイプ脅威」という言葉は、スティールとアロンソンという人が論文で作ったもので、個人が属している集団のネガティブなステレオタイプがあることを認識すると、学業成績をはじめ様々なタスクにおける被験者のパフォーマンスを阻害する可能性があること。

関連心理学用語

ピグマリオン効果

ピグマリオン効果とは個人のパフォーマンスが他人の期待に影響されること。

確証バイアス

確証バイアスとは、希望的観測を100倍にしたようなもので、自分の見たいものしか見ず、自分の信念や願望と矛盾するものは無視すること。

ハロー効果

ハロー効果とは、これまで肯定的に判断していた特性から、未知の人物を判断してしまう傾向のこと。

防衛機制

防衛機制とは、その言葉の通り、不快な出来事、態度、感情、信念、言葉、思考から個人を遠ざけるために無意識が作り出した防御手段。